高橋治希+青井大地+中村啓宏
水平の領域

設置場所:
利根川土手レンタサイクル施設横

素材:
ビデオインスタレーション

サイズ:
7×7×3m
風景には断片的な像と、無数の像の断片が脳の中で構築されて生まれる風景がある。
視覚の断片である屋外の風景の中に、テント中心部から東西南北に繋がった16視点。
合計64個の視点から生まれる取手市の風景を作った。
実際制作してみると、テント中心部から始まる東西南北の動画風景は、その中心に立つ私のお腹の中に入り込んできた。
それは眼では見えない風景であり、4つの風を同時に感じて観る風景だった。
眼で見ることのできる風景を越えた、感覚的な風景の出現である。
テントが取り払われるとそこはまた風景の断片に戻ってしまった。


コンセプト
意識下にある取手の風景を視覚化することを目的に、映像とコンピューターを使い表 現するために組んだ三人。取手市にとっての高さの基準を土手と考え、サイクリング 施設横の標高10mの土手最上部をスタート地点に、四方の風景映像が鑑賞者を中心 にあたかも水面に波紋が広がるようなイメージで、10mの標高を保ちながら拡散し てゆく。

高橋治希+青井大地+中村啓宏
略歴:
高橋治希
1971年 金沢市生まれ
1999年 キリンコンテンポラリーアワード奨励賞
2002年 東京藝術大学大学院後期博士課程油画、博士学位取得

青井大地
1963年 東京都生まれ
1987年 大阪大学理学部物理学科卒業 ゲームソフト&書籍制作チーム・メエリブ ロ代表

中村啓宏
1981年 倉敷市生まれ
2000年 バンタン電脳情報学院卒業


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